2020年、梅雨が長引きなかなか夏がやってきませんね。
それでも近いうちに梅雨は明け、本格的な夏がやってきます。
気象庁によると、今年の盛夏は東・西日本を中心に猛暑となり、9月は全国的に厳しい残暑が続きそうだということです。(2020年06月24日発表)
ただ、この時点で「梅雨明けが大幅に遅れることはないでしょう」という見解でしたが今のところ梅雨明けは遅れていて、実際に猛暑になるのか冷夏になるのか…。ちょっとした不安と議論が巻き起こっています。
さて、実際「2020年の夏は猛暑になるのか?冷夏になるのか?」、また、猛暑だった場合の影響と冷夏の場合の影響なども合わせて考えてみたいと思います。
2020年の夏は猛暑か冷夏か…?
気象庁の見解
気象庁の見解としては、先にお伝えした通り、2020年の夏は猛暑になると予想しています。
関東甲信から九州にかけては強い日差しが照りつけ、うだるような暑さの日が多いとしています。
この暑さは9月になっても収まらず厳しい残暑が続く予想です。
農家の経験値からの予想
気象庁の予想とは裏腹に、1つのツイートが物議を醸しています。
岩手県の百姓たちが「今年は冷夏になる」と口を揃えて言ってる。
何でも、経験則的に、この時期まで本格的な山背がしつこく居座り、7月までに台風が10個以上発生していない年は、過去必ず冷夏になったとのこと。今年はまさにそれだと。
話半分に聞きたいものだが、気になる発言だ。
— すぽんちゅ (@OGmk23797) July 20, 2020
岩手県の農家の方々が「今年は冷夏になる」と言っているそうです。
科学的な根拠ではなく、経験上の知恵に裏づけられた発言です。
- 本格的な山背(※)がしつこく居座る
- 7月までに台風が10個以上発生していない
- 山を越えて吹いてくる風。フェーンの性質をもつ風。
- 夏季に北日本の太平洋側、特に三陸地方に吹く冷湿な北東風。
オホーツク海高気圧から吹き出す風で、長く続くと冷害の原因となる。《季 夏》「二艘繋(かか)る積取船や―吹く/地蔵尊」
引用:デジタル大辞泉
このツイートについて、多数の方が追加情報を発信しています。
このように、農家さんの発言に更に追い打ちをかけるように笹の花が大量に咲いている事象が報告されています。
気象庁の科学に基づいた見解も信用しない訳ではありませんが、農家の方の経験則や昔からの言い伝えなども無視はできないですよね!
さて、今年は冷夏でしょうか?猛暑でしょうか?
2020年夏が猛暑だった場合の影響
「猛暑効果」という言葉があります。夏は夏らしく暑い方が、経済効果はプラスに働きますので、経済効果としてはメリットがあると考えられます。
なぜなら、季節ものの商品が売れて、消費を引っ張るからです。
ただし、記録的な猛暑や激しい豪雨などの天候不順といった異常気象がマイナスの影響も及ぼします。
野菜の生育不足や家畜の成長不良などもあるためです。
その他、エアコン使用量の増加による温暖化に与える影響や熱中症による体調不良者の増加などもありますね。
経済的にはプラスの面も大きいですが、マイナス要素もありますので何事もほどほどが良いのですが…。
2020年夏が冷夏だった場合の影響
冷夏の場合、一番心配されるのは農作物です。
中でもコメの生育に大きな影響を及ぼします。結果的にコメ不足に陥る可能性もあり冷夏の影響は大変大きな問題です。
記録的大冷夏となった1993年にはコメの供給不足となり外国からコメを輸入する事態になりました。
筆者も生まれて初めてタイ米を食べた記憶があります。
一度このような事態を経験しているので備蓄米などの対策は行われているとは思いますができれば冷夏は避けたいものです。
2020年の夏は猛暑か冷夏か…まとめ
気象庁を信じるのか、農家の経験値を信じるのか…。
結果どうなるのかは分かりませんが、現在の気象予報の技術を信じれば猛暑となる確率が高いような気がします。
経済的にはこれ以上経済の成長を妨げるような気象現象は勘弁してほしいところですので猛暑となるように祈りたいと思います。
※もちろん、猛暑ではなく夏らしい暑さが希望ですが、昨今の気象では猛暑か冷夏か極端にしか振れないでしょうね…。